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インターネットってなんだ?(第3回)

名前からIPアドレスを知る

前回までにインターネットでの通信にはIPアドレスが必須になることを書いてきましたが、実際に利用者がIPアドレスを意識することはほとんどありません。それは、インターネットには名前解決という仕組みがあるからです。この仕組みによって、例えば「mit-support.com」とアクセスすることで、インターネット通信ができるわけです。

イメージとしては、携帯電話の電話帳を意識してもらうと分かりやすいでしょうか? 携帯電話で相手に電話をかけるときに、電話番号ではなく、電話帳に登録してある名前から電話をかけられるのと似ています。



名前解決の主役はDNSサーバ

名前解決の仕組みは、次のようになっている。

  1. IPアドレスが分からない名前(ドメイン)を、名前を知っているDNS(Domain Name System)サーバに問い合わせる
  2. DNSサーバが、その名前のIPアドレスを知っていれば、IPアドレスを回答する


DNSサーバは、インターネット上にいくつもあります。一つのサーバでインターネット上の全てのIPアドレスを保持しておくのは無理があるので、たくさんのDNSサーバが協調しあって動作しています。




DNSはインターネットの重要装置

DNSを利用者が意識することは、ほとんどありません。ですが、非常に重要な役割を持っています。もし、DNSが使えない状況になると、名前解決をできなくなるので、インターネットでWebページを見たり、メールを送受信したりすることができなくなります。また、DNSの内容が改ざんされると、違うサーバにつながることになるため、フィッシング詐欺など悪用されてしまうことになります。



次回

今回は、DNSについて解説しました。普段は意識することがありませんが、自分でドメインを取得し、Webサーバなどを運用する場合には知っておく必要があります。そのような機会に出会うことがあれば、このコラムを思い起こしていただければと思います。

次回は、電子メールの仕組みについて解説する予定です。



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松田ITサポート室 室長

中小企業診断士・松田充敏
中小企業診断士
まつだ みつとし
松田 充敏

こんにちは。IT・Web技術者&中小企業診断士の松田です。神奈川(横浜)を中心に活動中です。

中小企業様向けのホームページやIT活用のためのコンサルティング、Web関係のアプリケーション製作、セミナー講師などを行っています。

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