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ホームページ制作のプロセス(第5回)

今回はホームページの制作、すなわち実際のコーディングについて解説します。コーディングと言ってもHTMLやCSSの説明は専門的になってしまうので、今回は行いません。実際に作ったホームページで確認すべき点を中心に書いていきます。ですので、制作をWeb制作業者にお願いする方も、今回挙げる項目で出来上がったサイトをチェックしてみてください。



対応ブラウザを確認する

ホームページのコーディングができて、見栄えを確認するときに多くの方はご自身がお使いのブラウザでチェックすると思いますが、それでは不十分な場合があります。

現在、利用されているブラウザには次のようなものがあります。

  • Internet Explorer(IE)
  • Firefox
  • Safari
  • Opera
  • Chrome

もちろん、この他にも存在します。


ホームページを制作するための規格標準は定められていますが、解釈の違いなどもあり、実はブラウザによって表示のされ方が違う場合があります(Web製作者にとっては頭の痛い話ですが…)。

あるブラウザで正しく表示されていないという状況があると、そのブラウザでアクセスしてきたお客様を逃すことにも繋がりかねません。メジャーなブラウザには対応しておくようにしましょう。


参考:ブラウザシェアのニュース



表示速度を確認する

ページをクリックする際の表示速度も確認しておきます。ユーザーはそんなに気が長くないので表示までに数秒かかってしまうと、すぐに戻るボタンを押して他のサイトへといってします可能性があります。

FirefoxのプラグインFirebugなどを使うと、正確な時間を計ることもできますが、そこまでしなくてもいいと思います。実際の利用者の気持ちでサイト内をいろいろ閲覧して、遅く感じないかを確認します。


表示が遅くなる主な原因としては

  • 写真などのファイルサイズの大きなファイルが含まれている
  • プログラムが動いており、その動作に時間がかかる(FlashやCMS)
  • 利用しているWebサーバの回線速度が遅い

などです。



印刷を確認する

これは全てのページで必須ということではないですが、アクセスマップやクーポン券など、お客様が印刷して利用することが想定されるページで思い通りに印刷できるかを確認しておきましょう。



セキュリティを確認しよう

ホームページのセキュリティができているかを確認しましょう。


見られたくないファイルが見えるようになっていないか?

Webサーバは全世界に公開されていますが、中には見られてはまずいファイルと言うのも存在します。例えば、ログインが必要なページのIDやパスワードを管理しているファイルです。

通常このようなファイルにはリンクをしていないので、見られることはないのですが、悪意のあるユーザーはブラウザのアドレスバーに直接URLを記入し、盗み見しようとします。ですので、このようなファイルのアドレスをブラウザで入力した際にちゃんとエラーになるかを確認します。

最近のレンタルサーバのほとんどは、標準でこのようなセキュリティ設定がされていますが、たまに、アクセスできてしまうケースがあります。昔、Webサーバの中に保存していた顧客情報が漏れたというのが問題になったこともありました。


プログラムのセキュリティ

お問い合わせフォーム、検索などプログラムによって動いているもののセキュリティも確認します。プログラムのセキュリティに関しては、専門性が必要になるので、ここでは解説しきれませんが、

  • 不正利用
  • 不正改ざん

などができないかを確認しておく必要があります。


実際の詳細については専門家にご相談されるのが良いと思います。もちろん松田ITサポート室でもご相談を承ります。



次回

今回は、制作の段階で気をつけることをまとめました。次回は動作確認についてです(今回のお話も動作確認でしたが…)が、外部サイトへ向けてしなくてはいけないことを解説する予定です。

ホームページを作って公開しただけでは、誰も探せない状態ですので、次のプロセスも重要になります。







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松田ITサポート室 室長

中小企業診断士・松田充敏
中小企業診断士
まつだ みつとし
松田 充敏

こんにちは。IT・Web技術者&中小企業診断士の松田です。神奈川(横浜)を中心に活動中です。

中小企業様向けのホームページやIT活用のためのコンサルティング、Web関係のアプリケーション製作、セミナー講師などを行っています。

毎日ブログも書いておりますので、よろしければご覧になってください。